孫正義-人生のビジョン
この20年間日本の経済成長が止まってしまったということは、今のままでいくと「失われた20年」があと20~30年続く危険性がある。
その間に、どんどん他の国は追い抜いていってしまうのです。
置いていかれたあとの寂しさでみんな自信喪失になる。本当に辛い状況になる。教育の果たす役割はものすごく大きい。
7割ぐらいが暗記重視で3割ぐらいが思考、そのバランスを逆にすべき、暗記はよそがやってることをマネすること、先進国に追いついていくために、マネするだけでよかったのが高度成長期の手前からの状況。
ある程度、日本の社会が成熟してきたらマネすることではなく生み出すこと、ビジネスモデルを新しく作るテクノロジーを新しく発明する。生み出すほうにいかないと先進国としてのポジションは保てないのです。
私は16歳でアメリカへ行ったが、アメリカの学校教育は思考重視なんです。暗記で解けるような問題ではない考えて解く問題だからアメリカは依然として創造性がどんどん活性化されている。
ちょうど皆さんの年頃に決意して渡米しました。若いということは無限大の夢があって、自分の持った夢に自分の人生は概ね比例する結果を生みます。
小さな夢だったらその夢の範囲の中で80%達成できるのか50%なのか、夢はできるだけでかい夢を持ったほうがいい。
夢を達成できる人とできない人の唯一の違いは、その夢をどのくらい心の底から達成したいと思うか、すごい強い決意をしその夢の達成に向かって恐ろしいまでの情熱で努力したか。
夢の大きさは金額的な大きさでなくていいと思います。
「世界一おいしいパンケーキを作れる人になりたい」ということだってでっかい夢だと思う。「世界一上手にピアノが弾けるようになりたい」
実は僕は、画家にもなりたかったんですよ。なりたかった画家は貧乏画家。
「お金持ちの画家は、その時点で堕落している」「人に売るために絵を描くんじゃない」「展覧会に出すために絵を描くんじゃない」
ゴッホのような生き様が一番尊敬できる生き様です。展覧会にだして有名になるとか画商を通じて高い絵を売ると言う画家を目指すより自分が一番書きたい絵、それでも、ものすごい素晴らしいでっかい夢だと思う。
夢を描くのが自分の人生に対するビジョン、自分の夢を明確に持たずに自分の人生に対するビジョンも持たずに、ただ生きていくために給料をもらいにいく「でも現状はそれしか仕方ない」と言ってる間に人生はあっという間に終わる。
あっという間に50代、60代になる。「現実はこうだからといって夢物語ばっかり語ってもダメ」「目先の現実を踏まえて」とか言ってる人ほど、現実の世界から逃げられないまま人生が終わる場合が多い。
現実が厳しいからこそ自分の夢を自分の人生に対するビジョンをしっかり持つべき、志高く。